「宙玉」（そらたま）『soratama 72』絞りによる表現の違い
宙玉を使って撮る場合に、重要だと真っ先に思ったのが「絞り」。
絞りによって写りがどのように変わるのかを試してみました。
構成など
今回使った機材は、XF18-55mm,soratama72,mcex16、焦点距離は20.5mmです。
※以前紹介した構成と同じですが、一応機材を以下の通りご紹介いたします。
soratama 72
宙玉 Extension Tube 72
FUJINON XFレンズ FUJINONXF18-55mm F2.8-4 R OIS 標準ズーム
FUJIFILM XFレンズ FUJINONXF18-55mm F2.8-4 R OIS 標準ズーム
FUJIFILM エクステンションチューブ MCXE-16
比較写真
ＰＣディスプレイを撮ったものです。あまりしっかりとしたサンプルでなく恐縮ですが・・（汗
※画像クリックで大きな画像をみることができます
考察
あまり大層な内容ではありませんが、一応以下の通りご説明したいと思います。
輪郭
知っている人には当たり前の話ですが、開放だと輪郭がぼけますし、絞れば絞るほど輪郭がはっきりと出てきます。
被写界深度の関係です。
ƒ/3.2など開放付近とした場合は、中心にしかピントがあわなくなります。
これで撮るのは難しいかもしれませんね（表現の一つとしてうまく出せれば素晴らしいと思いますが）。
今回使ったレンズでは、ƒ/22.0まで絞ると輪郭がある程度はっきりするようです。
さらに輪郭をはっきりとさせたい場合は、ピント位置を変えるしかありません。
普通は絞り開放の状態でピントを合わせると思います。
ここで中央にピントを合わせるのではなく、中心より少し周辺側、つまり奥の方にピントが合うようにするとよいかもしれません。
もっとも、この場合中心の画像がどこまできれいに映るか、調整していかないといけませんので結構大変です。
中央にピントを合わせたもの
上の一覧画像にあるものと同じです。
中央はピントが合っていますが、輪郭部分はやはり若干ですがボケています。
以下がその例です。
中央よりすこし周辺にピントを合わせたもの
ギリギリ中央にピントがあっている・・かな。
輪郭は上に比べるとしっかりしています。
宙玉輪郭にピントを合わせたもの
宙玉輪郭部分はシャープになっていますが、中央はピンボケするので使えません。
背景が上２枚に比べ大きくなっています（画角が狭くなっています）が、これはピント繰り出しで実質焦点距離が変わったためですね。ご参考まで。
背景
背景が空など平坦に写る場合はあまり気にしなくても良いかと思いますが、そうじゃない場合はどう表現すべきか考えた方が良いかと思います。
ƒ/22.0まで絞れば背景も比較的はっきりしてきますので、背景がきれいな場合に絞って撮りたいですよね。
逆に開放であれば背景はボケますので、あまり見せたくないものがある場合に良いかと思います。
でも、前述の通り玉の輪郭が消えてしまうので、トレードオフの関係になるかと思います。
続きます
今回使ったのはズームレンズなので、焦点距離を変える事で宙玉の大きさを変える事が出来ます。
これについては次回説明したいと思います。
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