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富士フイルム主催Xセミナーズ「内田ユキオ先生の現代スナップ入門」第2回目!写真講評です!

以前こちらの記事でご紹介しました、Xセミナーズ「内田ユキオ先生の現代スナップ入門」。
こちらの第2回目が昨日行われましたので、そのご報告をしたいと思います。

写真撮影

前回から今回(第2回目)の間に、写真を2枚提出するのが今回の課題。
その際、以下の3つのテーマから1つ選ぶ事になっておりました。

  • 1つ目:○○でよかったこと(もの)
    例えば結婚してよかったこと、X-E2を使ってよかったこと、みたいなものです。
  • 2つ目:自分の好きなもの(こと)
    猫が好き。犬が好き。みたいなことですね。
  • 3つ目:2週間のベストフォト(きれいだと思ったもの)

正直なところ、何を撮ろうか、といった具体的なプランがありませんでした。
なので、いつも通り気に入ったものを撮っていって、その中から良いなと思ったものを出して、そこから後付けでテーマを選ぶことにしました。

提出した写真

最終的に以下の2枚に決まりました。どっちも似たようなものになってしまいましたが(汗


X-Pro1 + XF27mm f/2.8


X-Pro1 + XF27mm f/3.2

選んだテーマは「好きなもの(猫)」です。
1番目の「猫を飼って良かったこと」3番目の「ベストフォト」でも良かったのですが、ここは当日発表の場の流れでなんとなく・・です(^-^;

他にも、土日お休みの日に出かけた時に撮ったものもあったのですが、正直イマイチなものばかりでしたので、それらは結果ボツに。

おうちで撮ったものばかりとなってしまいました。
しかも2枚目の方は提出日ギリギリになって撮ったものです(^-^;なので2枚目についてはあまり作意はありません。見た目で勝負、でした。

逆に、1枚目は狙ってこの構図にして撮っています。
1回目が終わった後、内田ユキオ先生のFacebookページをみて影響を受けたものです。
「ミニマル」という言葉が出てきて、それについて興味持って調べて行った結果がこの写真です。
これが「ミニマル」か?と言われると正直わかりませんが・・今まで自分が撮ったことの無い撮り方だったので、これは自分にとってプラスだったな、と思っております。

2日目当日

当日の流れをざっと説明したいと思います。

  1. 提出した写真2枚を受け取ります(この時点ではまだ誰にも見せません)
  2. 参加者は順番に2枚提示ます。
  3. それを、内田ユキオ先生と「別の参加者」が評します。

とまあ、こんな流れですが、3.の「別の参加者が評する」は今回初めての事だったので、ちょっとビビりました(^_^;
今回は私の写真を最初に評してもらったのですが、その後も他の参加者の写真を評するお仕事が出来たので、安堵する余裕はありませんでした。

しかし、これは非常に良い経験になりました。
今までの人の写真をみて漠然と思う所はあったりしたのですが、今回はそれをきちんと言葉にして表現しなければいけませんし、しかもそれを横で内田ユキオ先生も聞いているわけですから、うかつなことは言えません。

ビビりますが、写真を撮った人がどういう思いで撮られたのか、など撮り手の気持ち、シチュエーションを考える、という事ができるわけですから、こんな機会はめったにありません。頑張ってみました。

私の写真に対する評価

内田ユキオ先生から直接悪い評価は言われませんでした。そりゃそうですね(^^;

面白かったのは、他の参加者に評してもらう時です。
当たり前ですが、他人の写真を評するなんて普通しませんよね。しかも写した本人が目の前にいるわけですから、普通は言いづらいです。

そこで内田ユキオ先生が小声で言うんです。
「ほらここの写真、片目真っ黒で怖くない?」「しっぽ切れてるよね」」とか(笑)。
しっかりと辛口批評してくれます(笑)。
でもそういうマイナス点もしっかり言ってくれるので、それがとても参考になるのです。

ちなみに他の方によるコメントは「猫をとても愛しているのですね、それが出ている気がします」でした。

ありがとうございます。
でも、正直なところ、この写真へのコメントは難しかったのでしょうね(^_^; すみません
しかも最初に評したわけですから、勝手もわからず、大変だったでしょうね。
でも、それでも自分の撮った写真をどのように見られているのか教えて頂ける事はめったにないことなので、ありがたいです。

ちなみに内田ユキオ先生から他に言われたのが以下。

  • 「床板がキレイにフレームと水平になっていて、とても几帳面な性格なんだろうな」・・はい、かなり狙いました(笑)
  • 「部屋こぎれいにしているんだろうな」とか・・実際は違いますが(汗)
  • 「縦構図の2枚目は、写真技術がとても良い」(目にピント、毛の色がトーンジャンプしていない。水平がしっかり保たれている)とも言われました。
    ※後で内田ユキオ先生も言ってましたが、これは腕というよりはカメラの性能だったりしますが(笑)

他にも色々言われた気がしますが・・テンパっていてあまりよく覚えていません(汗

あ、そうそう。
動物写真で白い毛の犬猫をとるとき、カラーバランスの修正で、マゼンタ側に傾ける(青と赤を+1くらいにする)とカワイイ写真が撮れる、とアドバイス頂きました。
犬猫写真家の人はまずそれをデフォルト設定にしているよ、との事。
今度試してみます!

私が評する番になって

私が評する番になってあれこれ頑張ってみました。
他の人の写真なのでここではお見せできませんが、次の様な写真を撮られていました(私の評も入れてます)。

  • 1枚目:青色のお店を撮った写真。
    陰影が綺麗で、広角で撮ったものですが余計なものがまわりに入っておらず綺麗なフレーミング。
    お店の窓にカップルと思しき男女が歩いている姿が写りこんでいるのが瞬間をとらえた感じで素晴らしいです。
  • 2枚目:お墓の写真。
    墓石の上に猫が座っていて、こちらを向いた瞬間を狙ったもの。
    3~40度くらい傾けて撮られていました。

1枚目は素直にいいな、と思ったのでスラスラ出ましたが。。

2枚目は正直悩みました。
思い切り傾いた構図って個人的に好きじゃないんですよね・・自分の写真に対する評価にもありましたが、水平とって几帳面・・下手したら神経質とも言われておりましたが、正にそういう性格なんです。

斜めにしたときに、背後にあるお墓がきれいにフレームと並行になっていたので、狙ってそうしたのかな?とも思って聞いてみましたが、「いやそういうわけではないです」と切り返され回答に窮したり(笑)
お墓だから不安定感を出したいから斜めにしたとか?とか答えてみたり。

内田先生に「えらくフォローしますね(笑)」と逆にフォローされましたが(汗)。
いやー、難しいですね。
でも、合っている間違っている関係なく、あれこれ考えるトレーニングになります。これはこれで面白い経験でした。

それはさておき。以下、内田先生のコメントです。

2枚目の写真を傾けた件について言及されております。

この人は前回ポートレイトをよく撮る、という事を仰られてました。
ポートレイトを撮るときに、わざと水平を傾けて撮る場合があるとの事でした。それにより人が活きる事があるそうです。
ただ、それに慣れてしまうと、安易に傾けて撮る癖がついてしまうなので、その点意識するとよいでしょう。

1枚目のお店と歩く人の写真。

人を写真に入れる場合。写るのにふさわしい人が来るのを待ち構えて撮るスナップがありますが、これはまさにその写真なんだそうです。
窓に写り込む人の服装(色など)が非常に良いです。男性のズボンが違う色(背景とかぶらない色)だと最高だったでしょう。
入り込む位置がもう少し早いといいかも。

・・なるほど・・参考になります。

他の人の評で印象に残った点

  • 余白(例えば空、地面)を入れる場合、意識せず入れている場合がありますが、それがその作品にとって不要であれば思い切ってなくす勇気も必要です。
    一例:一部に空が写りこんでいるもの
  • 喫茶店内の窓際にある皿や金平糖を撮ったものと、喫茶店から外を見た景色のセット。
    プリントしたものを額に入れて飾るときの配置について提案頂いた点。
    プリントしたものをどう飾るか、は正直意識したことがなかったので、これは目からうろこでした。
  • 上で私が評した写真のうち、お店のスナップにしたものについて。
    L版くらいにプリントするととってもステキというアドバイス。
  • 街中で人が並んでいる写真。
    みんなそれぞれ思い思いに動いているが、変に重なったり空間が出来ているのではなく、均等に配置されているので、まるで映画撮影などで指示して配置させたようです。
    こういった瞬間を撮られたのは素晴らしい。
  • ススキと背後が森林の写真。
    ススキは逆光で撮ると輪郭が際立ち、背景の森林は暗く写るのでとても見栄えがよくなります。

セミナーを終えて

内田ユキオ先生のしゃべりはとてもフランクでテンポよく、的確なアドバイスを頂けてとても楽しく、勉強になる内容でした。

そういえば内田ユキオ先生本人が、「俺のしゃべりキツくないよね?」としきりに聞かれていました(笑)。
まあ、人によってはそう取れるところもあるのでしょうし、他ではもっと辛口らしいですが(笑)
個人的にはそれは有用なアドバイスなので、私は「全然きつくありませんでしたよ」と回答しておきました(笑)。

最後に大事なことを言って頂きました。

今回3つのテーマを出しましたが、今後写真を撮り続けるときにどれかは当てはまる内容だと思います。
自分自身に対し、今回のテーマを課題として与え、そういった事を意識して撮られると良いのではないでしょうか。

と。

素晴らしい締めでした。

今回で4回目の参加でしたが、このXセミナーズはどの回もとても面白く、また参加したいと思っております。
他のカメラメーカーさんではどうかわかりませんが、少なくとも富士フイルム社の製品を持っていなくても誰でも参加できますので、少しでも興味のある方は参加されてはいかがでしょうか?

セミナーで貸出して頂いた機材


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追記
Xセミナーズフェイスブックに、レポートが掲載されました。
私の写真も1枚載せて頂いておりますので、よろしければご覧ください。

Mr.X : 40代のおっさんです(汗 エンジニアを生業としていますが、休みの日はカメラを持ってお出かけする日々を過ごしております。 愛機は「FUJIFILM X-E1」。 2013年春に旅行に行くのを機に買ったのがきっかけで、それ以後写真を撮る楽しみにどっぷりハマっております(笑)。 下手の横好きですが、少しでも写真の腕前を上げたく日々精進しております。