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【カメラアクセサリー】マクロエクステンションチューブ MCEX-16 を試しました

FUJIFILM社 Xマウント用カメラアクセサリーの一つ「マクロエクステンションチューブ MCEX-16」を試す機会がありましたので、簡単にご紹介したいと思います。

マクロエクステンションチューブとは?

以前、当製品が発売になった時も簡単に説明しましたが。

簡単に説明すると
・カメラボディーと交換レンズの間に装着します
・高い撮影倍率でマクロ撮影が可能となります

というものです。

レンズとカメラボディーの間に差し込む筒なので、ピントの合う範囲が思い切り手前に(短く)なります。
無限遠ではピントが合わなくなりますが、その代り手前側へのピントがあう範囲が広がります。
今まで以上に「寄れる」ようになり、それにより被写体をより大きく写せるようになる製品なのです。

富士フイルム社が現状提供しているのは、以下の2種類で、長さが異なります。

MCEX-16


(参考)amazon – FUJIFILM エクステンションチューブ MCXE-16

筒の長さが 16mm のものです。より「寄る」ことができますが、寄りすぎるため、つけられないレンズもあります。
また、ピントの合う範囲がとても薄くなるため、ピント合わせがとてもシビアになります。

MCEX-11


(参考)amazon – FUJIFILM エクステンションチューブ MCXE-11

筒の長さが 11mm のものです。上の16mmに比べ「寄る」度合は下がります。
その分ピントは合わせやすくなります。

対応レンズと撮影倍率

http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/accessories/pack/pdf/mcex_01.pdf
こちらのリンクに対応表(PDF)がございますのでご覧ください。

実写サンプル

今回用いたのは、 X-T1 と FUJINON XF35mm 、それに今回の「MCEX-16」を装着したものになります。

チーズケーキ

cheese cake close-up
X-T1 + FUJINON XF35mm with MCEX-16 ƒ/1.4

cheese cake
X-T1 + FUJINON XF35mm ƒ/1.4

いずれも絞り開放です。
上がエクステンションチューブを付けて、最短撮影距離近辺で撮影したもの。
下はエクステンションチューブが無い状態で、最短撮影距離近辺で撮影したものです。

エクステンションチューブを付けた状態では、ワーキングディスタンス(レンズ全面から被写体までの距離)が 55mm となるため、ここまで大きく写すことができます。
でも、この小さな被写体でも、奥行きが出てしまうため、全体にピントを合わせることができません。
今回は絞り開放で撮りましたが、もっと絞ることでピントの合う範囲(被写界深度)を稼ぐことができると思います。

ツツジの花

もう一例ご紹介しましょう。
azalea close-up
X-T1 + FUJINON XF35mm with MCEX-16 ƒ/1.4

like airy photography
X-T1 + FUJINON XF35mm ƒ/1.4

上がエクステンションチューブを付けて、最短撮影距離近辺で撮影したもの。
下はエクステンションチューブが無い状態で、十分に離れて撮ったものです・・が、こちらは比較にならないから要らなかったかも(^-^;。

ツツジの場合、先の例に比べ被写体が大きいので余計ピント合わせが難しくなります。
もっとも、この場合全体にピントを合わせてもしょうがないので、
・花の撮影では基本となる「シベ(蕊)」にピントを合わせる
・ツツジの花弁にある模様を出して、ツツジだとわかるようにする
・花の輪郭が出るようにする
を意識して撮ってみました。

その他

今回は残念ながら 11mm を試す機会がありませんでしたが、マクロエクステンションチューブの効果について十分知ることができたと思います。
元々お花のマクロ撮影は好きな方なので、この製品は魅力的ですね。

三脚

ただ、手持ち撮影は非常に難しいので(もっとも、これは慣れである程度克服できますが)、三脚などあるとよいかもしれません。
たとえばこんな製品です。

(参考)amazon – Velbon ミニ三脚 ウルトラロック ULTRA 453 mini 5段 小型 自由雲台付 アルミ製

FUJINON XF18-55mmの場合

今回のFUJINON XF35mm 以外に、実は FUJINON XF18-55mm (標準ズームレンズ)でも試してみたのですが。
こちらはかなりキビしかったですね。
特にワイ端(広角端)でのワーキングディスタンスがたったの 4mm しかなかったため、被写体に寄りすぎてしまいます。
この場合、レンズそのものが影を作ってしまうので、そのままではつかいものになりません。
なので、使いやすさと汎用性(他のレンズで使う)を考えたら 11mm の方がよいかもしれませんね。

まとめ

基本的にFUJINONレンズって接写が苦手なので、今回のようなアクセサリーはマクロ撮影が好きな人にとって福音になるのではないでしょうか?
マクロレンズを買うよりも安く済みますし、クローズアップフィルターを付けるよりも画質劣化は少ないと思います。
※これについては別の機会にお話ししてみたいです

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