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【写真】花をマクロで撮る

前回に引き続き、今回もお花で攻めてみたいと思います(笑)。
但し、今回はお花をマクロで撮るためのコツ、みたいなものを載せていきたいと思います。

花をマクロで撮るには?

花をマクロ(大きく)撮るには、それなりのレンズが必要になってしまいます。


FUJIFILM XFレンズ FUJINON XF60mm

このような、マクロレンズを買うとか。


FUJIFILM エクステンションチューブ MCXE-16

このような、エクステンションチューブを使って普通のレンズを寄れるようにするとか。


Kenko カメラ用フィルター AC クローズアップレンズ No.5 52mm

このようなレンズフィルターを付ける必要があります。

私の場合は、オールドレンズ「CARL ZEISS JENA DDR MC FLEKTOGON 2.4/35mm」が比較的寄れるレンズなので、それを主に使っております。

最近は「エクステンションチューブ」も手に入れたので、手持ちのXF18-55mmに取り付けて使ったりもしております。

花マクロを撮る場合のポイント

といっても、ポイントはほぼ限られます。

お花はきれいなものを選びましょう

当たり前のように思われるでしょうが、花って基本小さいから細かい汚れとか見落としがちなのです。
また、少しでも萎れていたり枯れていたり、そういうのって普段見ている分には気が付きませんが、写真に撮ってみると結構気が付くものです。
こういう視点で見ていくと、きれいなお花って実はそれほど多くないのです。

芙蓉 / Hibiscus mutabilis
X-E1 + CARL ZEISS JENA DDR MC FLEKTOGON 2.4/35
これは画像中央、シベの少し上あたりに黒い点が写っています。これが意外と写真にすると目立ってしまうのです。

でも、よーく花を探していくと、見つかるもので。
そういう時って、お花の方から自己主張しているように見えるのですよね(笑)。
「私を撮って!」みたいに(笑)
そういったお花を撮る場合は、まず間違いありません。
お気に入りの一枚になると思います。

ピントあわせはマニュアルフォーカスで

実際に撮影してみると分かると思いますが、ピント合わせはとてもシビアです。
ピントの合う幅が、撮影倍率や絞りにもよりますが、せいぜい2~3mmしかありません。
このように、ピントのあう場所を厳密に決める必要がありますので、オートフォーカス任せにはできません。
オートフォーカスだと意図したところにピントが来ない可能性があります。
なので、マニュアルフォーカスで撮る事が前提となります。

Hibiscus mutabilis
X-E1 + XF18-55mm
こちらはオートフォーカスで撮ってしまったもの(^-^;
悪くはないと思いますが、微妙にシベ先端からピントがずれているのが分かるかと思います。

ピントは蕊(シベ)の先端に合わせましょう

小さな花でも、マクロで撮ると大きく写ります。
その大きくなった花のうち、どこにピントを合わせるか、という事で。
鉄板なのはシベ(蕊)の先端にピントを合わせる、です。

これはほぼ間違いのないやり方だと思います。
奇をてらって、蕊以外の例えば花弁にピントを合わせたとしても、多分見た目違和感のある写真になると思います。

3918978bbd176ee75f8c359802cbfc51_2966190(先ピン)
X-E1 + CARL ZEISS JENA DDR MC FLEKTOGON 2.4/35
これはシベの先端にピントを合わせたもの。

a00d3c21882182405e5a407ff4c31ffb_2965726(中ピン)
これはシベの先端~シベ寄りにピントを合わせたもの。

どちらがお好みでしょうか?
※もっとも、こんなシベの大きな花を、正面に近い角度から写すな、という話ですが。

20a347672d00e713c4486e46ac0f8626_2967034(横から)
X-E1 + CARL ZEISS JENA DDR MC FLEKTOGON 2.4/35

こちらはもっと横から撮ってシベ全体に少しでもピントが合う様にしたもの(先端にピントを合わせています)。
こちらの方が花弁の模様も入っているので、個人的にはこちらがオススメです。

芙蓉 / Hibiscus mutabilis
こちらはシベの先端ではなく、奥の雄蕊の方にピントを合わせたもの。
なんとなく、全体がぼやけた感じに見えませんか?
X-E1 + CARL ZEISS JENA DDR MC FLEKTOGON 2.4/35

Untitled
X-E1 + CARL ZEISS DDR MC FLEKTOGON 2.4/35

こちらはシベが無いお花。
実際は奥の方にあるのでしょうが見えません。
こういった場合もやはりシベがある位置(中央の穴になった箇所)にピントを合わせるとよいでしょう。

構図は自由に!三脚は無い方がよいかも

マクロなので、背景とか上下水平が分かるものはほぼ写らないです。
なので、どの角度から撮ってもそれほど違和感は出ません。

真正面から撮る以外にも、いろんな角度から被写体である花を撮った方が、意外性があって良いと思います。

これが三脚前提の場合、どうしても前や上など普段の目線と同じ角度からしか撮れなくなります。
説明写真として撮るなら良いですが、作品として撮るのであれば、もっと自由に撮ってよいかと思います。

もちろんピント合わせのためには三脚でカメラを固定した方がよいでしょう。
しかし、現実はそうはいきません。
風が吹いているからです。
そよ風レベルで被写体の花が動き、それだけでピンボケになります。
そうなると結局、三脚使ってもあまり意味が無くなるのです。
※室内など風のない環境なら別ですけどね

Agapanthus
X-E1 + XF18-55mm + MCEX-16
真上から撮ったものです。三脚でも撮れなくはない角度かもしれませんが、微妙な位置合わせ(茎の中心を右上にもっていくなど)が三脚だと難しいと思います。

最後は忍耐力

ピント合わせがシビアなのに、風はなかなか吹き止まないから、正直イライラします(笑)。
夏場なんて暑いから汗止まらないし。
撮れたと思ってもよく見るとピントが微妙にずれていたり。
ちょっとのずれで構図がガラリと変わって気に入らなかったり。

とまあ、かなり根気の要る作業です。

お終い

正直根気の要る作業になりますので、お花が好きじゃないと難しいかもしれませんね。
でも、私のように元々さほど興味なかったけれども、撮ってみたらお花が好きになった、という事もあるかもしれませんので(笑)、ぜひ機会を見つけて試されてはいかがでしょうか?

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