以前こちらでご紹介しておりました、富士フイルム様主催の「Xセミナーズ」。
そこで運営を行っており、色々とお世話になっておりました田辺さんという方が最近独立されたという噂を聞き。
気になって調べたところ、「XPL→X Photo Laboratory」なるものをはじめた、という情報を仕入れたのです。
それは一大事!ということで早速コンタクトをとったのですが・・・気が付いたらXPLに参加しておりました(笑)。
XPL→X Photo Laboratoryって何?
こちらのページに書いておりますが。
富士フイルム(株)とは全く関係がない😀富士フイルムXユーザーのための写真の実験室。それが【X Photo Laboratory】→XPLです😀
教える・教わるではなく、伝える・実験するをテーマに写真が上手くなりたいXユーザーのため、様々な企画をご用意します。
インプットからアウトプットまで写真をトータルに楽しむXユーザーのためにXPLはあります。
【写真文化の向上】がXPLの目的です。一緒にXを使って上手くなっちゃいましょう!!
要は写真撮影セミナーですね(すみません、思いっきり端折って)。
今年2017年12月から始められたばかりですが、講師の方々の錚々たる顔ぶれ!
さすが田辺さん。。
セミナーの流れ
今回私は、主催者でもある田辺さんが講師の、スナップセミナーに参加しました。
セミナーによって開催数など違うようですが、今回は3回出席するものでした。
- 1回目は座学。
「スナップ写真」の定義や撮り方について、まずは頭で理解しようというものです。
残念ながら時間の関係で座学には出席できませんでしたが、後でちゃんと資料を頂けました。 - 2回目は撮影会。休日に銀座で行われました。
- 3回目は講評会。
2回目で撮った写真をみんなで講評しよう、というものです。
こちらも時間が合わず欠席の予定ですが、写真を送れば講評して頂けます。
欠席裁判状態になりそうですが(笑)
スナップ写真
上でも書きました通り、今回私が参加したのは「スナップ写真」についてのセミナーですが。
実はわたくし、スナップ写真撮影というものが大の苦手でございます(汗)。
スナップ写真そのものには興味があり、いつも見ていて「すごいなー」「かっこいいなー」なんて思ってはいるのですが。
でも、スナップ写真って何?という事を考えるとよくわからなくなるのですよね。。
以前、Xセミナーズで、内田ユキオ先生が講師のセミナーに参加した事があり、その時はなんとなく感覚的に理解したつもりでいたのですが。。
そう、感覚的にはなんとなくわかったつもりでいるのですが、理系脳の私にはうまく消化できなかったかんじでした・・。
いや、内田ユキオ先生の写真や説明は素晴らしい内容でしたので、これは完全に私の問題です。
1回目の資料で予習
今回は、主催者であり講師である田辺さんが、そういった定義を理路整然と説明してくれました。
頂いた資料をもとに自分なりに解釈したのが以下。
- 「スナップ写真」それ自体は、「下準備その他特にせず、日常のできごとあるいは出会った光景を一瞬の下に撮影する写真」(出典:Wikipedia)というように、撮ってしまえばそれは即ちスナップ写真と言えるわけですが、それじゃただの記録写真でしかない。
- 単なる記録写真じゃない、魅力的な写真にするための撮り方がある。そういった撮り方で撮ったものがスナップ写真である。
前者が広義のスナップ写真とすれば、後者は狭義のスナップ写真、と言えるのかもしれません。
そういう内容を頭に叩き込んで、実際の撮り方については2回目の撮影会で学んでいこう!と言う事で当日はワクワクドキドキしながら現地に向かいました。
撮影会当日
集合場所は銀座に最近できました「GINZA SIX」前。
外(路上)での撮影です。
今回は私を含め7名ほどの参加者がおりました。
軽く自己紹介をしたあと、さっそく説明が始まりました。
カメラの設定
まずはカメラの設定について「自分はこうしている」というものを教えて頂きました。
このセミナーでは FUJIFILM Xシリーズのカメラを使うので、設定について結構細かいところまで教えて頂けました。
※FUJIFILM Xシリーズを持っていない方もご安心下さい。無料で貸してもらえるそうですよ。
以下、設定について覚えている範囲で記載します。
- f/8、ISOオート(200~1600)、シャッター速度は1/125秒を基準に1段前後する程度
※ISO以外は写ルンですと同じ設定だそうです・・さすが元富士フイルム社員(笑)
- マニュアルフォーカスでもOK。
f/8で絞り込んでいるからパンフォーカスになるし、多少の写りの悪さは気にしなくてよい(スナップ写真に求められるのはそこではない)。
オートフォーカスにするとタイミングがずれやすいから、という理由でマニュアルフォーカスを勧めております。
※私はブレッソンに倣い5mにしました - モノクロ設定にするか、カラーにするにしても彩度低めでOK
大事なのは「決定的瞬間を撮る」ですので、シャッターチャンスを逃さないよう、設定に関するところで余計な頭を回さなくしているのだろう、と解釈しました。
オートフォーカスはOFFにした方が当然速いですし、露出はISO AUTOでカメラが判断、フォーカスポイントはパンフォーカスなので気にする必要なし、と出来るわけですね。
シャッター速度については、ブレを作ったり消したり、といった表現を出来るようにするためのもの、と解釈しました。
このカメラ設定。特に色に関する設定ですが。
FUJIFILM のカメラの大きな特徴である「JPEGが綺麗」が大きく関係しているのだろうな、という気がしております。
「JPEGが綺麗」ということは、後でRAW現像する手間を省く事が出来る、という事ですから。
だから最初にカメラである程度の設定をしちゃいましょう、という事が出来ちゃうわけですね。
講師の田辺さんは「私は基本JPEG一発撮りです」と言われておりました。
私はビビリなんでRAWデータも保存しますが(笑)
しかし、「決定的瞬間を撮る」という緊張感が必要な撮影にとっては、そういう考えは大事なのかもしれませんね。
撮り方、撮影対象の選び方
これがスナップ写真にとって一番大事ですよね(スナップ以外でももちろん大事ですが)。
今回は具体例として、以下のパターンを教えて頂きました。
- 背景を先に決め、そして背景がフレームになるようなものを探し、そこにたまたま通りかかった「これは!」という人をフレームにおさめてみる
→人を被写体にする、という事ではないです。
背景と人、それらすべて含めて一つの大きな被写体になるようにする、という事です。 - 1.が出来たら複数人をうまくおさめてみる。
→決定的瞬間を狙う練習ですね - お店のディスプレイなどガラス面の写り込みを撮る
→1.と2.のフレームを応用したものですね。
例えばですがガラスの先にある黒い服を着たマネキンがあったとして。
それを背景(フレーム)とし、ガラスに反射して映るものをそのフレームにおさめてみる。
といった事です。 - 単に人をフレームにおさめてみるのではなく、例えば男女、例えば老若、例えば向きの違い、というように対比させる事でストーリーを作ってみる。
他にも色々と例を挙げて頂いた様な気もしますし、田辺さん本人からすると「そうじゃない」と思われる内容かもしれませんが。
まあ、私がそのように解釈をした、ということでご容赦を(汗
要は、最初に写したいものをイメージして、それを満たす場所と見え方を探す。
足りないピース(今回は人)がうまくハマる瞬間を写真におさめる。
という事じゃないかな、と思いました。
続きます
ちょっと長くなってきましたので、分けて続きをご紹介していきたいと思います。