先日の富士フイルム社からの発表で、X-E3やXF80mmマクロレンズなど、製品の発表がありましたが。
他にもいくつか興味のあるものがございまして。
それが今回お伝えします、FUJIFILM X RAW STUDIOというソフトウェアです。
11/30更新 公開されたので使ってみました
試しに、ですが使ってみた感想を載せてみましたので、よろしければこちらの記事もご覧ください。
FUJIFILM X RAW STUDIOって何?
http://fujifilm.jp/information/articlead_0505.html
こちらがその記事ですが、それによると
「FUJIFILM X RAW STUDIO」は、パソコンとデジタルカメラをUSBケーブルで接続して、パソコンに代わり、デジタルカメラに搭載している独自の画像処理エンジン「X Processor Pro」を使用して演算することで、高速かつ高品質なRAW現像を実現します。
というもの。
・・などほどね、と思いました。
ここでも富士フイルムは頑なに現像レシピを門外不出にしたい意図が明確に読み取れます。
富士フイルム社のデジカメは色再現性に定評があります。
さすがフイルムメーカーとして色にこだわり続けた会社だけありまして、それが大きなウリであるわけですが。
あくまでそれはデジカメ内で出来たjpegについての事。
RAWデータなど使ってPCで現像しようとしても、それは出来ませんでした。
PCで再現するという事は、そのアルゴリズムを含めたノウハウをさらしやすくなるわけですからね。
そこで、出たのがこの解。
PCはあくまで操作するためのインタフェースで、実際に現像処理を行うのはデジカメでPCにはそのノウハウは入れない、と。
うまいこと考えますね(笑)。
ただ、肝心のデジカメが壊れたらお終い、ではありますが。
でも、まあカメラをポチポチ操作するのはかなり面倒ですし、それがイヤで私もカメラ内現像を止めて Adobe PhotoshopのCamera rawとかLightroomに移行しちゃった訳ですから。
カメラ本体は必要だけど、でもPCの大画面でサクサク操作できるのであれば歓迎したいです。
対応機種が・・
全てのデジカメで対応しているのかと思いきや、残念ながら以下の機種に限られるそうです。
FUJIFILM GFX 50S | 2017年11月下旬公開予定 (Ver.2.00) |
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FUJIFILM X-T2 | 2017年11月下旬公開予定 (Ver.3.00) |
FUJIFILM X-Pro2 | 2017年12月中公開予定 (Ver.4.00) |
FUJIFILM X100F | 2017年12月中公開予定 (Ver.2.00) |
プロユースでの利用前提っぽいですね。
そうそう。
デジカメが持っている機能を使っての現像ですから、違う機種のRAWデータは使えません。
X-E3で撮ったRAWファイルを、X-T2をつないだ「FUJIFILM X RAW STUDIO」では現像出来ない、という事です。
対応するPCとリリース時期
Mac版 | 2017年11月下旬公開予定 |
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Windows 版 | 2018年1月下旬公開予定 |
Mac版が先か・・うーん、なんとなくですが、FUJIFILMデジカメが好きな人達の傾向が見えた気がする(笑)。
ソフトウェア自体は無償で提供される、との事なので、上の機種(デジカメとPC)を持っている人であれば誰でもすぐに試す事が出来ますね。
どこまでできるのか?
ニュースリリースで書いてある事は、
●パソコンに保存しているRAWデータの現像 ( シングル / バッチ処理 )
●RAW現像した画像のプレビュー
●RAW現像プロファイルの保存、読込み、コピーなど
と書いてありますから、細かい調整は無理でしょうね(あくまでデジカメ内RAW現像で設定できる範疇)。
なので、おおまかな設定と現像をこの「FUJIFILM X RAW STUDIO」で行い、そこで出来たJPEGを Photoshop Camera Raw や Lightroom で微調整するかんじでしょうね。
何はともあれ・・
実際に提供開始されたら、真っ先に試してみようと思います!