今年に入ってウワサされておりました、X-T20 がついに正式発表となりました。
X-T10 と X-T2 を持っている私としては、新製品のX-T20 についてもやはり気になってしまうわけでして・・。
ということで、スペック的に何が違うのか、まとめてみる事にしました。
(2017/1/27追記)X-T20の使用感レポート
X-T20の使用感レポートを載せましたので、こちらもご覧下さい。
※富士フイルムスクエア展示品での確認です
相違点(カタログ情報からの比較)
差がある項目だけ載せております。太字は個人的にアドバンテージがあると思った箇所です。
X-T10 | X-T20 | X-T2 | ||
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プロセッサー | EXR Processor II | X-Processor Pro | X-Processor Pro | |
撮像素子 | X-Trans CMOS II | X-Trans CMOS III | X-Trans CMOS III | |
画素数 | 1630万画素 4896×3264 |
2430万画素 6000×4000 |
2430万画素 6000×4000 |
|
ISO感度 | 200~6400 | 200~12800 | 200~12800 | |
防塵防滴 | (ナシ) | (ナシ) | 対応 | |
縦グリップ | (ナシ) | (ナシ) | あり(オプション) | |
SDカード | UHS-I対応 | UHS-I対応 | UHS-II対応×2 | |
Fnボタン | 軍艦/背面/フロントダイヤル | 軍艦/フロントダイヤル | 軍艦/フロント/背面 | |
AFポイント移動 | 十字キー | 十字キー/タッチパネル | 十字キー/ジョイスティック | |
有機EL ファインダー |
サイズ | 0.39型 | 0.39型 | 0.5型 |
アイポイント | 17.5mm | 17.5mm | 23.0mm | |
対角視野 | 30度 | 30度 | 38度 | |
液晶モニター | dot | 92万 | 104万 | 104万 |
タッチセンサー | (ナシ) | あり | (ナシ) | |
チルト | 上下 | 上下 | 3方式 | |
寸法等 | サイズ | W:118.4 H:82.8mm D:40.8mm |
W:118.4 H:82.8mm D:41.4mm |
W:132.5 H:91.8mm D:49.2mm |
本体質量 | 331g | 333g | 457g | |
動作温度 | 0℃~40℃ | 0℃~40℃ | -10℃~40℃ | |
起動時間 | 0.5秒 | 0.4秒 | 0.3秒 | |
バッテリー | 型 | NP-W126 | NP-W126S | NP-W126S |
撮影枚数 | 約350枚 | 約350枚 | 約340枚 | |
連写枚数(/秒) ※JPEG,圧縮RAW,非圧縮RAWの順 |
14 | (ナシ) | 42,23,22 ※電子シャッター時のみ |
42,23,22 ※電子シャッター時のみ |
11 | (ナシ) | 56,24,23 ※電子シャッター時のみ |
73,30,26 ※電子シャッター時のみ |
|
8 | 8(JPEGのみ,RAWは非記載) | 62,25,23 | 83,33,27 | |
5 | (ナシ) | 68,28,25 | ∞,39,30 | |
4 | (ナシ) | 73,29,25 | (ナシ) | |
3 | ∞(JPEGのみ,RAWは非記載) | 81,32,27 | (ナシ) | |
動画連続撮影時間 | 4K | (ナシ) | 約10分 | 約10分 |
Full HD | 約14分 | 約15分 | 約15分 | |
HD | 約27分 | 約30分 | 約30分 | |
フォーカス | シングル | 7×7 | 13×7,25×13 | 13×7,25×13 |
ゾーン | 11×7より 3×3,5×3,5×5選択 |
13×7より 3×3,5×5,7×7選択 |
13×7より 3×3,5×5,7×7選択 |
|
ワイド | 11×7 | 多点表示(最大18) | 多点表示(最大18) | |
フラッシュ同調 | 後幕 | 後幕,先幕,HSS | 後幕,先幕,HSS | |
測光方式 | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 | |
オートブラケティング(AE) | ±1/3EV,±2/3EV,±1EV | ±2EV,±5/3EV,±4/3EV ±1EV,±2/3EV,±1/3EV |
±2EV,±5/3EV,±4/3EV ±1EV,±2/3EV,±1/3EV |
|
フィルムシミュレーション | 11モード | 15モード(+ACROS) | 15モード(+ACROS) | |
グレインエフェクト | (ナシ) | 強,弱,OFF | 強,弱,OFF | |
その他機能 | 著作権情報 |
個人的に注目している点
プロセッサー、センサーなど、X-T2を踏襲してきておりますが、正直これは想定内(複数のプロセッサー、センサーを用意したらコストがかかりますからね)。
写りなどの基本性能はX-T2が参考になるのではないかと思います。
それ以外で個人的に気になった点を挙げていきたいと思います。
タッチパネル
X-T20になって初めて採用された機能です。
X-T2/X-Pro2ではジョイスティックが採用されましたが、X-T20では採用されず。
その代わりにタッチパネルとなったようです。
フォーカスポイントが増えておりますから、十字キーだけだとかなりつらいのは事実。
なのでタッチパネル採用となったのでしょう。
ただ、ファインダーを覗きながらタッチパネルでのフォーカス移動が果たしてやりやすいのか。
使い勝手に関わる点ですので、非常に気になります。
バッファーサイズ
X-T2並みに容量が増えたようですね。
X-T10では散々な言われようだったので、そこはかなり改善してくれたようです。
動きものを撮影する人にとって、これは朗報ですね。
価格
X-T10発売時点と比べ、1万5千円ほど高くなっております。。
X-T1からX-T2へ代替わりした時も値上がりしましたから(154,080円→183,060円)、全体的に値上げさせたいのでしょうね。。
HSS対応
本当に?と思える内容です。
本当であれば明るいところでのフラッシュ撮影が捗りそうです。
著作権情報
何気におっ?と思わせる機能が追加されております。
著作権情報といってもどこまでどのように入れられるのか分かりませんが。
今までPC現像ソフトでしか入れられなかったのが、撮って出しで入れられるようになりましたので、何気に便利になると思います。
でもこれってファームウェアでX-T2/X-Pro2にも反映できそうですよね。
4K動画対応と本体サイズ
本体サイズがX-T10と殆ど変わらないのに、4K動画対応って大丈夫なのかな、と思いました。
4K動画はCPU食いますから、発熱が心配です。
発熱を抑えるために、一般的には本体サイズを大きくして熱を逃げやすくさせるのですが、それもしていない。
まあ、私は動画撮影には興味がないのでどうでもいいっちゃいいのですが(苦笑)。
某S社のように問題になりませんように・・
X-T20 と X-T2で悩まれている方
値段、大きさ(軽さ)を重視しているのであれば、間違いなくX-T20 をオススメします。
X-T2は意外と重く感じます。120グラムの差ですが、常時持っているとこの差はジワリジワリときます。
もっとも、他社一眼レフに比べればずいぶん軽いのですが、いかんせんX-T10が軽すぎて・・。
本格的な利用、例えば以下の場合であれば、X-T2一択です。
・EVFでの厳密なフォーカス合わせが必要(X-T10はEVF拡大表示時にノイズが入り分かりづらいという経験則から)
・縦構図撮影、長時間稼働など、縦グリップが必要(X-T2にしかありません)
・冬山登山、厳寒地などの寒い場所、雨の中での利用(防塵防滴、-10℃まで耐えられるのはX-T2)
・フラッシュを本格的に使用する(シンクロターミナルがあるのはX-T2)
ついでに。
X-T20 と X-T10 でもし悩まれている方がいるのであれば。
スペック上での話だけでの比較ですが、私ならX-T20 をおすすめしたいと思います。
理由は、センサーとプロセッサーという写りに関する基本性能が良くなったためです。
同じセンサー、プロセッサーのX-T2を使ったうえでの話ですが、X-T10はどうしても劣ってしまう感が否めないので。
雑感
X-T2を買ってしまった私にとって、X-T20は興味はありつつも残念ながら買う事は無いと思います。
しかしながら、X-T10やX-T1の前モデルで頑張っている人とって、今回のX-T20は魅力的なのではないでしょうか。
・センサーとプロセッサー変更で、解像度&常用ISO感度が上がった
・AF、動画性能が上がった
・HSS対応
というように、写りに関する基本性能が改善されているにもかかわらず、比較的安いお値段で手に入れる事が出来るわけですからね。
写真を趣味にしてみようかな、エントリー機で出来ない事を試してみたいな、という方にとってもこれならオススメ出来る機種になるのではないかと思いました。
もう Amazon で予約できるみたいです
発売予定は2月28日だそうです。
発売日が、2月23日(木)に決定しました!