フォロ・ロマーノを出たのが12時頃。
お昼にはまだ少し早いので(イタリアのお昼ご飯はだいたい13時頃~)、すぐそばにある「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」屋上まで登ってローマ市内を一望してみよう、という事になりました。
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂
ガイドさんに連れられてきて初めてこの建物の存在を知ったのですが。
まあ、簡単に言うと、イタリア統一を果たしたことを称えるために、建造された建物です。
古代のものでもなんでもなく、20世紀になって建てられたものです。
場所
場所は、フォロ・ロマーノ、ヴェネツィア広場、カピトリーノの丘の間にあります。
カンピドーリョ広場
フォロ・ロマーノから、途中カンピドーリョ広場を通り抜けていきます。
いきなりカモメが飛んできてびっくりしました(笑)。
余談ですが、カモメはローマ市内のいたるところで目にしました。
海から遠いのに不思議ですね。
中央少し左手にある像は「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」。
左に見える建物は「カピトリーノ美術館」。こちらは後ほど行きますがそれはまた別の機会にご紹介します。
右奥の白い像のある方(下り階段)に向かっていきます。
言い忘れておりましたが、カンピドーリョ広場はローマの七丘の一つ「カピトリーノの丘」の頂上に位置します。
ローマの七丘
ローマの七丘といえば、古代ローマ好きなら多分耳にしたことがあると思います。
紀元前6世紀頃(つまりローマが出来た時期)には既に、7つの丘に取り囲まれるような位置に都市を形成していたそうです。それが今のフォロ・ロマーノ。
7つの丘というから結構広範囲に及ぶのかな?丘1つ1つも大きいのかな?と思っておりましたが。
実際に来てみるとそうでもないことが分かります。
前回訪れたフォロ・ロマーノを囲むように7つの丘がありますし。
ここ、カピトリーノの丘も、意外と小さい丘でした。
ローマの七丘って、結構狭い範囲にまとまっているのですね。
ただ、勾配は結構ありまして。
フォロ・ロマーノからここに来るときも、結構急な坂を登っておりまして。
カンピドーリョ広場に来たときは、息を切らせておりました(笑)。
でも後は下るだけ。
コルドナータ
カンピドーリョ広場を通り抜けると、「コルドナータ」と呼ばれる大きな坂がありますので、そこを下っていきます。
カピトリーノの丘を下るわけです。
下から見上げたらこんなかんじ。登りたくはないですね(苦笑)。
坂を下りきったら、右手に進みます。
すぐ右側の白い建物が、これから入る「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」です。
ちなみに、このまま真っ直ぐ進むと「ヴェネツィア広場」に出られます。
古代ローマ時代の集合住宅
途中、このような遺跡がありました。
古代ローマ時代のアパートメント(集合住宅)で、元は5階建てくらいだったそうです。
ここからトリビアですが。
現代の日本と違い、上階に行くほど家賃は安くなります。
理由は「上階の方が移動が大変で、危険だから」。
移動が大変なのはわかりやすい理由ですね。では、危険というのは?
現代と異なり耐久性は悪かったそうで、上階はよく崩れていたそうなのです。
怖い話ですね・・。
入場
やっと入ります。前置き長すぎですね・・。
さて、ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂への入場はタダ。
誰でも入れて、そこそこ上まで登る事が出来ます。
屋上にも出られるので、ここだけでも十分ローマ市街を見渡すには良い場所ですが、まだ上があります。
どうせならという事で、お金を払って最も高いところまで行くことにしました。
このようにガラス張りのエレベーターがあります。一人7ユーロ払えば上まで登る事が出来ます。
エレベーターは2基あるのですが、我々が行ったときは1基は止まっていまして、そのため長い行列が出来ておりました・・。
ガイドさんも、いつもここは空いていて穴場なのに、今日はすごい人!と言ってました。。
まあ、並びはしましたが、20分くらいで上に行けましたけどね。
屋上からの眺め
ここからは、実際に屋上から撮った写真をご紹介していきたいと思います。
コルソ通り
真下にはヴェネツィア広場が。
ちなみに、ページ冒頭の写真はヴェネツィア広場から撮った一枚。
その写真からだと、丁度真ん中の銅像のさらに先にある屋上にいるわけです。
サン・ピエトロ大聖堂が見えます
方向的には、西北西でしょうか。
先のコルソ通りから少し左手を向くと、奥の方に高い建物(ドーム)がみえますが、これがサン・ピエトロ大聖堂。
一番高い建物なので目立ちますね。
まあ、これはどこの国でもそうでしょうが、一番権威のある建物より高い建物は建てない、という暗黙の了解があるのでしょうけど。
南西側
多分、南西側を向いたところです・・すみません忘れてしまいました(^-^;
奥の方に小高い丘があるので、多分そうでしょう。
ここからさらに左手側(南向き)になってしまうと、新市街で高いビル群だらけの景色が遠くに広がりますが、何となくつまんないので撮ってません。
フォロ・ロマーノ側
南南東の方向ですね。
前回訪れた、フォロ・ロマーノと、左手奥にはコロッセオが見えます。
右手の緑は、パラティヌスの丘(富裕層が住んでいた場所。後のパレスの語源になります)。
奥には、カラカラ浴場跡っぽいのが見えますね。
と、まあこんなかんじでぐるっと一周してみました。
ざっと一周して景色を楽しんだので、エレベーターを降りて建物を出ます。
中はこんなかんじ。
白基調の重厚な建物ですが、正直殺風景ですね。
中には、それほど人はおらず静かでした。
お昼に行きます
記念堂を出て時間的にも丁度良くなったので、自動車に乗り先日下見にいった「濱清」さんでお昼を頂きました。
例によって食べ物の写真は無いですが(食い気が勝ったのと、レストランで写真を撮るのはなんか気が引けて)。
私は定食っぽいものが食べたかったので、とんかつ定食を食べました。
値段は確か25ユーロくらい(日本円にしたら3,000円弱)。
まあ、日本で食べたら高いですが、量もイタリア人サイズという事で結構多く、値段相応でしょう。
肝心のお味ですが・・正直、かなり美味しかったです!
ローマで食べる日本食、バカには出来ません。
ガイドさん曰く、ローマで一番おいしい日本食料理屋さんですから、と言っておりましたが、納得です。
※もっとも、ローマ市内で日本料理を食べられるところは、ここ「濱清」さん含め3件ほどしかないそうですが
意外だったのは、大根の煮びたしが出てきたこと。
大根ってローマにもあったのですね。
ガイドさんは日本人ですが、イタリア人と結婚してローマに住んでいるから普段日本食なんて食べないそうです。
なので煮びたしなど大喜びしておりました(笑)。意外な所で喜んで頂けたので何よりです。
午後は街中散策
お昼ご飯の後は、特に予定入れていなかったので、街中散策です。
が、長くなったので続きは次回。