今回は、カスタム設定以外に写真を撮るときにしなければいけない事について、僭越ながら書いて行こうかと思います。
はじめに
前回、前々回で書いた設定って、基本的には現像時の設定なので、RAWさえあれば撮った後で調整することができてしまいます。
ただ、それだと偶然に頼った写真しかできません(と思っています)。
写す時点で「どう表現したい」がイメージ出来るようになることで、その写真は偶然の産物ではなくなり、意図がしっかり込められた写真になるのだと思っております。
・・なーんて、えらそうな事書きましたが(笑)。
自分の当面の目指す先はそこなんだな、という事で。
それが出来ていない自分に対し、自戒の念を込めて書こう、というのが今回の主旨でございます。
冒頭の画像は、最初の頃撮った写真ですが・・今見直すと色々ツッコミ所ありますね(苦笑)。
写真を撮るときにしなければいけない設定
先に言い訳しますが。。
はっきり言ってとても当たり前のことなので、これを読んでいる方には期待外れも甚だしい!と憤慨されそうな内容です・・(汗
前提となる考えは、現像時ではやり直しがきかない事→RAWデータとして記録されてしまうもの、です。
はい、もうわかりましたよね(^-^;
露出
当たり前すぎですが・・(汗。
現像時にある程度再調整はかけられますが、撮影時点で露出を考えて調整しないと、決して満足いく事は無いと思います。
また、白とび、黒つぶれしていた場合(JPEGではなくRAWデータでもそうなっている場合)は、本当にリカバリが効かず、そこにあったものを再現できないのでとても重要な事です。
白とび、黒つぶれについては、ヒストグラムで確認できますのでしっかり活用しましょう!
ヒストグラムが左右にはみ出しておらず、きちんと中に納まっている場合も、明るくするか暗くするかはきちんと考えるべきです。
ここで、以前の私だと「どちらに合わせればよいかわからない」となっていたのですが、「どう表現したいか」を意識するようになってからは、この部分で悩む事は少なくなくなりました。
(補足)
- 白とび、黒つぶれは意図して行うのであればアリです!絶対悪ではありません。
- 明暗差の激しいところではどうしても白とび、黒つぶれが起きる場合もあります。
ダイナミックレンジを上げる、現像設定でカバーする(ハイライト、シャドウをマイナスにする)、そういう構図を避ける、など考える余地はいくらであります
絞り
これも当たり前すぎる内容ですが、後でリカバリー出来ない事なのでとっても重要です。
この辺りはセンサーサイズのある程度大きな、ボケを活かした描写が出来るカメラとレンズをお持ちであれば、初めて間もない頃に意識するようになると思いますが。
※ボケの確認であれば一眼レフの光学式ファインダーでもできるはず・・ですし
ただ、最近はライトフィールドカメラなんてものすごい製品が出てきているので、将来的には意識しなくて済むのかな・・と思ったりしていますがどうなんでしょう?
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フォーカス位置とブレ
これらも後でリカバリー出来ない事項ですよね。
しかも、とっても大事な要素です。
基本的にピントが合っている場所を見るよう、人って出来ているようなので。
ピントが合っている場所を一番みせたいものにする、というのは基本動作だと思ってよいでしょう。
オートフォーカスを使っている場合は特に気を付けましょう。
カメラ任せになるので、余計ピントチェックがおっくうになります(少なくとも私はそう)。
暗い場所で撮った場合も注意が必要です。手振れの事です。
背面液晶で見る程度では気が付かなくても、PCなど大画面でチェックすると微妙にボケていている(ぼやっとしている)場合もありますし。
なんにせよ、撮ったらすぐにチェックするようにしましょう!
構図
これもリカバリー効かないですよね。
構図関連で言うと、
- 四隅を意識して余計なものを入れない
- カメラの水平を意識して、メインの被写体をしっかり立たせる(中途半端に傾けない)
- カメラの垂直を意識して、広角レンズの場合に出るパースを意識する
なんていうのも意識したいですね。
後で回転させる、トリミングする、なんていうこともできますが、面倒ですし(特に回転はXシリーズの場合カメラ内現像が出来ませんから外部現像ソフトを使う事になります)、画質を落とすことにもなります。
できれば避けたいですね。
以上です
カメラ内現像のためのカスタム設定に始まり、今回のそれ以外の設定まで話が膨らんでしまいましたが。
結局言いたかった事って、撮る時点でアウトプットを意識しておきなさいよ、という事に尽きると思います。
最近やっと少しだけ意識できるようになってきましたが、それでもまだまだ。
ファインダーのぞいてみてやっとどういう見え方になるのか、と気が付く事も多いですし(肉眼でみただけだと全然カメラ越しでどうみえるかなんて意識出来ないし)。
「写真」って言葉はほんと大嘘で、真実なんて写せないし、人が見たものとカメラ越しのものでは全然見え方が違うし。
でも、それをわかったうえでカメラ越しでみたものを、どう表現したいか、なんて考えるのが、なんだかんだ言って一番楽しいんだろうな、と思いました。