前回に続き、ホワイトバランスを変えてどのように雰囲気が変わるのか、のお話です。
疑問
全ての被写体で青に倒してみる(色温度設定を下げてみる)、赤に倒してみる(色温度設定を上げてみる)が、果たして良い結果をもたらすのか?
という疑問です。
ホワイトバランスを色々いじるようになり、正直楽しいのですが(笑)、自分の中でもやりすぎている感が出てきておりまして・・それを戒めるためにも振り返りが必要かな、と思ったわけです。
実験
ということで実験をしてみました。
と言っても大した話ではなく、単に同じ写真を色温度を変えてどちらがウケがいいかみた、というものです。
以下がその実験に使ったものです。
上が色温度6700K、下が色温度3300Kです。
いずれもX-E1 + XF18-55mmで撮っています。
王子神社その1
王子神社その2
晩香廬
評価
評価といっても数人だけの意見ですが。
神社に関しては色温度6700Kの方が好意的です。
個人的な評価
色温度6700Kの赤味がある方ですが。
こちらは夕方に近い雰囲気が出たかと思います。
そして温かみのある表現になったような気がします。
特に神社の方はしっくりきます。
色温度3300Kの青みが出た方ですが。
こちらは、夏の暑い日を連想しました。
特に神社の写真では、昔の銀塩写真(プリントしたもの)を見ているような錯覚にも陥りました。
※実は神社の写真は空の青が白とびしています。そこが色褪せたようにみえているだけかもしれません。
晩香廬については、落ち着いた雰囲気になったと思います。
どちらも自分の中では悪くないな、というのが正直なところなのです。
※多分、客観的になれていないのだと思います
強いて言えば、神社は赤みがある方、晩香廬は青みがある方が好みでしょうか。
評価について、理由を無理やり考えてみる
神社など木の色があるもの
基本木造建築物で、木々の色(茶色などの赤)が一つの特長になるのかな、と思いました。
和風なものって、木とか生物を主としたものが多いのかな、と思いまして。
青にするとその色が打ち消されてしまう気がしております。
赤をしっかり残して、特徴を伸ばすような考えで色も出した方がよいのかな。
と考えてみました。
だから、神社では色温度高い方がまだ評価があった・・と。
晩香廬という洋風建築物
今回のように白い壁やランタンの白い光など、白で構成されたものがメインの被写体って、洋風建築物によくある特徴かな、と思いました。
他にも石材や、黒を基調とした柱とか鉄細工など、クールなデザイン?と表現すればよいのでしょうか、そういう特徴のあるものです。
その場合、青に持っていくことでよりその特徴が出てくるのかなと思います。
まとめ
自分の好みや表現したい内容は尊重すべきでしょうが、やはり無理やり元ある素材を無視してはいけないな、と思いました。
元ある素材を生かしたうえで自分の表現をしないと、違和感のある自己中心的な表現に陥ってしまうのではないか・・と。
今後もホワイトバランスを変えて色を表現することはしていくと思います。
そこで、「良いところを伸ばす」を意識してしばらく試してみようかと思いました。