以前の記事で疑問に思っていたこと、HELIAR 40mm F2.8 という フォーカス用ヘリコイドの無い沈胴式レンズ、これをXマウントのカメラ(X-E1等)に付ける事が出来ないかな?という件の続きです。
最初に結論
無事Xマウントに装着できました!もちろん沈胴させても問題ありません!
・・はい、買ってしまいました。もちろん マウントアダプター(ヘリコイド付き)もです。
すみません、我慢できない子でした。。。
今回購入した製品
今回購入したのは以下の2点です。
amazon – COSINA フォクトレンダー HELIAR 40mm F2.8
amazon – Hawk’s Factory製 FUJIFILM Xマウント対応補助ヘリコイド付ライカMアダプタ Ver3
先頭の画像は、ドーム型フードを装着した場合ですが、このレンズ、面白いことに丸形フードも付いていて、好みで付け替える事も出来ます。
こちらは丸形フードを付けた場合です。
この状態で間違ってシャッターを押しても大丈夫です。カメラ内部と干渉することはありません。
前回の記事で計算したとおり、マウントアダプターよりはみ出た状態でレンズが内側に入る事はありませんでした。
マウントアダプターを付け、沈胴させた状態で横から見たものです。
外側の円がマウント部分(Xマウントの形状)、内側の円が沈胴されたレンズです。
ほんとギリギリですが、外側の円より超えることはありません。
マウントアダプター
まずは良かった点など
amazon – COSINA フォクトレンダー VM-E Close Focus
こちらにある純正品と比べ一番違う点は、繰り出しストロークが4ミリではなく5ミリある、という点です。
これは正直嬉しい違いですよ。
だって、もっと寄れる、ということですから。
実際測ってみたところ、レンズ先端~被写体間35cmのところでピントが合いました!
COSINAが提示しているのが50cmでしたので、これはかなりのアドバンテージです。
問題点
マウントアダプターについては3つほど問題点がありました。
- 1つ目:レンズとアダプターの取り付けに難あり
Mマウント側がかなりキツかったです。遊びが無さすぎで、HELIARと干渉して金属が削られるくらいヤバい状態でした。
しょうがないので、マウントアダプター側を少し(1/100mm単位ですが)ヤスリで削りました。
ユルすぎてグラグラするよりは全然マシですけどね。キツければ削れば済みますが、ユルいといって金属を盛る事は出来ませんからね。 - 2つ目:ヘリコイドからグリスがにじみ出た
これは参りました。
ただ、グリスが出るのは今のところ外側で、内側には及んでいないのが救いです。
それと、にじみ出るのもごくわずかではあるので、気になったらふき取ればよいかな・・と思っております。
そのうち余計なグリスはなくなるかな・・と淡い期待をしたいと思います。 - 3つ目:ヘリコイドにロック機構が付いている
これは本来であればプラスポイントなのですが、今回は積極的にヘリコイドを使う必要があります。
そのため、ロック機構は邪魔なんですよね。。
まあ、これは慣れでしょうかね。
最初の2点については品質による問題です。
正直マウントアダプターについては台湾製という事もあり、そして他でも色々と言われていたこともあり、最初から品質については信用しておりませんでした。
なので買って問題が出たからと言って不満を言う事はしません。
ですが、もしこの記事を見ている方で、品質について完璧を期すのであれば、今回のようなレンズ遊びはされない方がよいかと思います。
その他
どっちのフードを使う?
見た目だけで言うなら、ドーム型フードが完全にツボです。
しかし、ここには大きな問題が!
レンズキャップ、ネジ式でクルクル回さないと取り外しできないんですよ・・・。
これはかなり大きな問題です。
だって、シャッターチャンス逃してしまうじゃないですか。特にカバンに入れている状態から取り出す時なんてただでさえ時間を要するのに、そこからさらにクルクル回して・・。
それに、つけ外しの時にレンズキャップを下に落としてしまう可能性もあります。
というか実際2回ほどつける時に落としました・・。しかも替えが無い・・。
ということで、私は見た目を我慢して丸形フードを選びました。。ふぅ
でも、丸形フードなら絞り合わせしやすいですし、ということで自分を納得させることにします。
絞り
10枚羽の絞りはとってもきれいですね。
これはF/22まで絞った状態です。
絞りは2.8~22までで、クリック感が無い状態で絞りを変える事が出来ます。
今までクリック感のある絞りリングしか使った事ないので、これは新鮮でした。
ただ、クリック数で今の絞り値を把握することが出来なくなりますね。慣れなのでしょうが。
レンズにある出っ張り棒
これは使えばすぐにわかる事ですが、見ただけだと何だろう?と思ってしまうわけです。
答えですが。何のことはない、レンズをカメラに装着する時にレンズを回しやすくするためのガイド棒でした。
レンズそのものは沈胴させる時に回転するので、マウントするときにレンズ以外のところをつかむ必要があるわけで、この棒をつかんでレンズ全体を回すわけです。
# 当たり前すぎてどこにも説明がないのでしょうね、きっと(^-^;。
X-E1に装着した見た目
正直なところ、イマイチでした。。
マウントアダプターが大きすぎで目立っちゃうんですよね。
あと、コシナ純正はシルバー主体の色ですが、こちらは全体が真っ黒。これも目立つ要因かと。
ただ、いずれもマウントアダプターの問題かと思っておりますので、他に良いアダプターがあれば乗り換えるかもしれません。
肝心の写りは?
そうですね。でも肝心の写りについては別の機会に述べたいと思います。
※5/7追記 HELIAR 40mm で撮った写真がたまってきましたので、カテゴリ分けしました。こちらから関連記事とその写真をご覧ください。
今回はあくまで装着できるかどうか、外観は?という点に主眼を置いておりますし、まだ買ったばかりで十分試せていないのです。
どうしても、というのであれば以下のサンプルでご容赦を。
近接撮影の例です。35cmまで寄れました。
今回はこんなところで。