しばらく前からうわさされておりましたが、ついに正式発表されましたね。
ということで、例によって先代のX-E2,そして同世代のX-T20と比べてみようと思います。
見た目
X-E2と比べると、若干凹凸を強調した形ですね。
X-E2の弁当箱感(笑)は若干薄れております。
相違点(カタログ情報からの比較)
差がある項目だけ載せております。太字は個人的にアドバンテージがあると思った箇所です。
X-E2 | X-E3 | X-T20 | ||
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プロセッサー | EXR Processor II | X-Processor Pro | X-Processor Pro | |
撮像素子 | X-Trans CMOS II | X-Trans CMOS III | X-Trans CMOS III | |
画素数 | 1630万画素 4896×3264 |
2430万画素 6000×4000 |
2430万画素 6000×4000 |
|
ISO感度 | 200~6400 | 200~12800 | 200~12800 | |
AFポイント移動 | 十字キー | タッチパネル/ジョイスティック | 十字キー/タッチパネル | |
ファインダー (有機ELサイズ/アイポイント) |
0.5型/23.0mm | 0.39型/17.5mm | 0.39型/17.5mm | |
背面液晶のチルト | ナシ | ナシ | 上下 | |
寸法等 | サイズ | W:129.0 H:79.4mm D:37.2mm |
W:121.3 H:73.9mm D:42.7mm |
W:118.4 H:82.8mm D:41.4mm |
本体質量 | 300g | 287g | 333g | |
フラッシュ | 手動ポップアップ式(GN:7) | 同梱フラッシュ EF-X8(GN:11) | 手動ポップアップ式(GN:7) | |
Bluetooth | (ナシ) | Ver 4.0 | (ナシ) | |
起動時間 | 0.4秒 | 0.5秒 | 0.5秒 | |
バッテリー | 型 | NP-W126 | NP-W126S | NP-W126S |
撮影枚数 | – | 約350枚 | 約350枚 | |
連写枚数(/秒) ※JPEG,圧縮RAW,非圧縮RAWの順 |
14 | (ナシ) | 35,22,21 ※電子シャッター時のみ |
42,23,22 ※電子シャッター時のみ |
11 | (ナシ) | 53,23,21 ※電子シャッター時のみ |
56,24,23 ※電子シャッター時のみ |
|
8 | (ナシ) | 62,25,23 | 62,25,23 | 7 | 28,-,- | (ナシ) | (ナシ) |
5 | (ナシ) | 68,28,25 | 68,28,25 | |
4 | (ナシ) | 73,29,25 | 73,29,25 | |
3 | ∞(JPEGのみ,RAWは非記載) | (ナシ) | (ナシ) | |
動画連続撮影時間 | 4K | (ナシ) | 約10分 | 約10分 |
Full HD | 約14分 | 約15分 | 約15分 | |
HD | 約27分 | 約30分 | 約30分 | |
フォーカス | シングル | 7×7 | 13×7,25×13 | 13×7,25×13 |
ゾーン | 11×7より 3×3,5×3,5×5選択 |
13×7より 3×3,5×5,7×7選択 |
13×7より 3×3,5×5,7×7選択 |
|
ワイド | 11×7 | 多点表示(最大18) | 多点表示(最大18) | フラッシュ同調 | 後幕 | 後幕,先幕,HSS | 後幕,先幕,HSS |
測光方式 | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 | TTL256分割測光マルチ/スポット/アベレージ/中央重点 | |
オートブラケティング(AE) | ±1/3EV,±2/3EV,±1EV | (2/3/5/7/9枚) ±1/3EV 〜 ±3EV、1/3EVステップ | ±2EV,±5/3EV,±4/3EV ±1EV,±2/3EV,±1/3EV |
|
フィルムシミュレーション | 11モード | 15モード(+ACROS) | 15モード(+ACROS) | |
グレインエフェクト | (ナシ) | 強,弱,OFF | 強,弱,OFF | |
富士フィルムモール価格 | (ナシ) | 123,660円(税込) | 112,860円(税込) |
個人的に気にしている点
十字キーが無くなった
背面画像を見て、真っ先に気になった点です。
今まで高級機(X-T2,X-Pro2)にしか搭載されなかったジョイスティックが付いた代わりに、十字キーが無くなりました。。
ずいぶん思い切った事をやってくれました。
確かにジョイスティックでも4方向操作と、ジョイスティック押し込みによる決定ボタンと同じ操作は出来るのですが。
ジョイスティックでの操作は誤操作も起きがちですので(例えば右に移動させようとして上に移動しちゃった、など)、ボタン操作に慣れ切っている人たち(特にお年をめした人たち)がストレスをためてしまわないか、気になるところです。
フラッシュが内蔵ではなくなった
個人的にですが。フラッシュは滅多に使わないのですが、たまーに使いたい時があります。
内蔵であれば何の問題もありませんが、取り付けるタイプだと、持って行かなかった時に歯がゆい思いをしそうですね。。
微妙に小さく、そして軽くなったけど太くなった
X-E2に比べると、横幅で約1cm、高さで約5mmほど小さくなりました。
縦横比で言うとそれほど変わらないはずなので、X-E2と比べ見た目分かりづらいとは思います。
カメラを構えた時に、右手が更にはみ出て小指が遊んでしまう、という事にならなければよいな、と思いますが。まあ、ここは好みでしょう。
※個人的には右手で握る事はしないのであまり気にはなりませんが、最近の一眼レフ使いの人がよくそういう事を言いますので
ただ、太くなった分、握りやすさが向上するのであれば、それはそれでアリなのかな、と思います。
このあたりは賛否両論でそうですね。
背面液晶がチルトしない
X-Eシリーズ、Proシリーズの流れを汲んでこうなったのでしょうね。
出来る出来ない、ではなく、「やらない」というスタンスでしょう。
これは趣味趣向、スタイルの問題なので、論じてもしょうがないですが、チルトなど撮りやすさを重視する人であれば、X-T20を選んだ方がよいかもしれませんね。
Bluetooth採用
・・・うーん、これは正直どうでもよいです。
あ、Wifiも従来通り使えるようです。
新AF採用とタッチパネルの改善
X-T20で採用されたタッチパネルでのフォーカスポイント設定ですが。
X-T20では、EVFを覗いている時はタッチパネルに通電しなくなるためフォーカスポイントを選ぶことが出来ませんでした。
X-E3では、ファインダーを覗きながら、タッチパネル操作でフォーカスポイントを設定できるようになったそうですね。
実際のところどれだけ使いやすさが変わったのか、確認してみたいところです。
それと、オートフォーカスについてもアルゴリズムの変更があったようです。
X-T2,X-Pro2に比べ追従性能が上がり、被写体の動く速度が2倍、サイズが1/2となっても補足し、高い機動性を発揮するようになったそうです。
そして、富士フイルムさんの事ですから、きっとX-T2やX-Pro2に対してもファームウェアアップで対応てくれるでしょう!
期待しております(笑)。
AEブラケティング枚数が増えた
(2/3/5/7/9枚) ±1/3EV 〜 ±3EV、1/3EVステップ
となにげに追加されておりますね(笑)。
今まで3枚だったのが、最大9枚までステップを分けて撮れるようになったみたいなので、露出など気にして撮られる場合はちょっと嬉しいかも。
他には、ISO、DR、ホワイトバランス、フィルムシミュレーションなどがありますが。
ホワイトバランス、フィルムシミュレーションはRAWデータがあれば不要なので、それよりも絞りブラケティングが出来ないかな・・といつも思います。
X-T20より高い
富士フイルムモール価格上ですが、X-T20に比べ1万円ほど高く設定されておりますね。
雑感
X-EシリーズはX-E2で打ち止め、という話を聞いたのが3~4年前?のX-T10が出るとウワサされたころ。
でも、レンジファインダースタイルが要望が根強くあったのでしょうかどうかは分かりませんが。
ついに発表されたX-E3は、X-T20と同等スペックでレンジファインダースタイルカメラ好きな人にとっては待ちに待ったというカメラなのではないでしょうか。
汎用性のあるX-Tシリーズと比べ、見た目や使い勝手など考えると使いづらさという点で否めない点はあるかと思いますが。
※それがあったからX-E2で一旦打ち止め、という事になったのでしょうが。
今回のE3では、どこまでファンの心を釘付けに出来るのでしょうか、楽しみですね(笑)。
X-E3発売記念キャンペーン
ご購入後、製品登録&応募で「先着1,000名様にプレゼント!」
ARTISAN&ARTISTコラボ、オリジナルカメラポーチが当たるそうです(笑)。
ちなみに発売日は、2017年9月28日との事。
発表から3週間後の発売とは、意外と短いですね。
ARTISAN&ARTISTの製品は、カメラアクセサリーとしては結構良いセンスをしている製品を扱っておりますので、個人的には好きなメーカーさんです。