さてさて。
前回はローマからポンペイに着くまでで終わってしまいましたが(^-^;
今回はしっかりとポンペイで見聞きしたことをご紹介いたします!
ポンペイ
結構有名なので皆さんご存知だとは思いますが。
古代ローマ時代(西暦79年)、ヴェスヴィオ火山が噴火し、その火砕流に巻き込まれて地中に埋もれた街が、ここポンペイ。
いきなり火山灰に埋もれたため、当時の様子がそのまま残っている、貴重な遺跡として知られているわけです。
先日のフォロ・ロマーノのようにルネッサンス期に採石場として使われた、なんてことがなかったのです。
もっとすごいのは、当時の人が生き埋めになった姿も出てきた、という事。
人以外にも、犬や木材などのいわゆる有機物、そういった本来であれば土に帰ってしまうものも、火山灰で覆われていた為かたちを残せたものが見つかったりしたのです。
※火山灰で覆われた地面に変な空洞があったので、そこに石こうを流して型をとったら、実はそうだった、というのが分かったわけですね。。
ちなみにこのポンペイの街。
火山灰で覆われたあと、ここに街が作られることはありませんでした。
ただ「街」という地名で呼ばれ続けていたそうです。また、古代の遺物がたまに見つかっていたそうなので、この下に街が埋もれていたことは現地の人は知っていたそうです。
ポンペイの発掘は1700年くらいになってからだそうです。
当時の有力者がここを発掘しよう!ということで本格的に発掘調査が始まったそうです。
ただ、一つの街がまるまる埋もれてしまっていたわけなので、発掘規模もとてもデカイ!
物凄い歳月とお金をかけ、今日に至っているそうなのです。
順を追ってご紹介
ここからは順を追ってご紹介していきたいと思います。
遺跡入り口
入ってすぐの場所です。
ここでチケットを買って(ガイドさんが買っていました)、その間私たちは近くをうろついておりましたが、これはその一枚。
遺跡のある方向に向かって撮った一枚です。
ここから先に進んでいきます。
マリーナ通り
マリーナ通りという名前の道路を通って先に進んでいきます。
ちょっとだけ進んだところで撮った一枚。
これは、かつてここが港だった、という場所。
時代が経ってどんどん地面が堆積していったそうですが、当時はここまで海が来ていたそうです。
緑の中に石の壁と、丸い穴が開いている出っ張った石が並んでいるところがありますが、そこが当時の港の接岸部だったそうです。
マリーナ通りと呼ばれているのも納得です。
石畳です。
ここで注目すべきは、大きな石の間にみえる小さな白い石。
この白い石は光に反射するそうです。遠くから来る人が反射した光をみて、ここに道があると分かるようになっていたそうです。
これは、いわゆる横断歩道です。
この当時から道は車道と歩道に分かれていたそうで、真ん中を馬車が走っておりました。その馬車が通る為飛び石になっているわけです。
Foro di Pompei
マリーナ通りを進んでいくと、このような大きな広場に出てきます。
地図で見るとこんなかんじです。
なぜGoogle Mapで見ると英語読みなのかはわかりませんが・・
読みから察するに、フォロ・ロマーノと同じくここがポンペイの中心地だった場所ですね。
こちらは東を向いたところ。
アウグツゥスが云々・・とガイドさんが言っていたような気がしますが、よく聞いていなかったので分かりませんでした(^-^;
ここから、このフォロの北側に向かいます。
Forum Granary
展示庫、と言えば良いですかね?
土器類が圧倒的に多いですね。
余談ですが
2枚目の写真、右下の棚に立てかけてある瓶は、下が尖っておりますため、立てかけてあります。
これは土台が壊れているのではなく、元々とがった形状をしております。
不安定ですよね・・実はこれ、地面(砂地)に突き刺して固定するのです。
船で輸送するときも、船の中に砂が敷き詰めてあり、そこに瓶を突き刺して固定させたそうです。
真ん中のガラスケースに納められているのは、犬の死体を石膏でかたどったもの。
冒頭でも述べましたが、火山灰が短期間で降り積もったため、逃げることが出来なかった人や動物たちが、火山灰で埋もれてしまったのですが。その後中身だけ腐ってなくなって、空洞が出来たわけです。
そこに石膏を流し込んで、このようになった、というわけです。
なお、空洞ではありましたが、骨とかは残って空洞の中に残っていたそうです。
トイレ
Forum Granaryすぐ横にある空間です。中に入ると、このような場所に出てきます。
当時のトイレらしいです。一応水洗ですよ。
Terme del Foro
次は公衆浴場に向かいます。
浴場中に入りました。
人がいっぱいいたので天井部分だけ写しています。装飾がきれいでした。
中は意外と狭いです(と言っても20畳くらいはあるでしょうが)。広角で撮りきれません。。
こちらは床の写真。
小さなタイルがぎっしり貼られていています。
滑り止め防止のためこのようになっていたそうです。
これは壁です。
穴が開いているのですが、壁の中に空間が出来ていることが分かります。
魔法瓶と同じく二重構造になっているようで、こうして中で温められた空気を外に逃がさないような工夫がされています。
これは・・なんでしょうね?噴水?水を溜める場所?
正直わからなかったですが、大理石で出来た大きなもので、立派なものだというのはわかりました。
続きます
この後浴場を出て先に進みますが、長いので分けます。
まだまだ続きます!